アダルト・ウルフガイ第3弾!
ウルフガイ人気を決定づけた超絶的面白さ。南米リオ、そしてアマゾンの密林を舞台に、犬神明の復讐譚が炸裂する!
「強者は飽くことなく、弱者の血肉を貪り、肥えふとる。強者が強者であるかぎり、報いを受けることは決してない。それにおれは我慢ならなくなったんだ」
最愛のアミーゴの命が奪われたとき、犬神明は逃亡者であることをやめ、平和主義者の狼男であることを廃業する。
「あなたって、本当に凄い男ね。どんなに痛めつけられても、決して弱音を吐かないのね。あなたを打ち負かすなんて、だれにも出来ないんだわ……神や悪魔にだって……」
「おれは生来、不敗の男なんだ。どんな窮地も必ずブチ破る。
だれも信用しないんだがね、実をいうとおれはスーパーマンなんだ。おれを敵にまわす連中は、一生一度の大災厄に見舞われる」
「あなたを信じるわ……。
あなたのお喋りを聞いていると、身体が温かくなってくる……きっとあなたをよく知れば、好きにならずにはいられないわね。こんなに勇猛なのに、こんなにも優しいんだもの」
「そいつは、おれが女の子から聞いた最大級の賞め言葉だね」
リオの狼男/平井和正
イラスト・泉谷あゆみ
《目次》
1 リオの狼男
2 ライオン・ヘッド
3 竜の玉座
4 スルククの檻
5 復讐行
6 竜(ドラゴ)の基地
◆アダルト・ウルフガイ
30代、大人の犬神明が、一人称の語り口で物語を展開します。一話完結形式ですので、初めての方はどのタイトルから読んでもOK。二冊目以降は、犬神明の心の変遷を辿るうえでも、刊行順に読むことをお勧めします。
1.狼男だよ
2.狼よ、故郷を見よ
3.リオの狼男
4.人狼、暁に死す
(以下続巻)
◆ウルフガイ
少年・犬神明の狼の誇りと孤高の魂を描きます。名前は同じ犬神明ですが、アダルトとは別人で、別の物語です。刊行順にお読みください。
1.狼の紋章
2.狼の怨歌
3.狼のレクイエム 第一部 虎精の里
4.狼のレクイエム 第二部 ブーステッドマン
(以下続巻)
◆著者紹介
平井和正(ひらい かずまさ)
1938年神奈川県横須賀市生まれ。1963年「8マン」(桑田二郎・絵)原作。1969年「狼男だよ」(アダルトウルフガイ)、1971年「狼の紋章」(ウルフガイ)を発表し、空前のヒット。1967年「幻魔大戦」(石ノ森章太郎・絵)原作。1979年より発表の「幻魔大戦」シリーズは1000万部を超えるベストセラーを記録した。